 温暖化 |  エネルギー |  生物多様性(c)John De Jong |
 大気汚染・酸性雨 |  熱帯林の減少 |  海洋汚染 |
 大量消費・廃棄(c)That Hartford Guy |  水不足・食糧不足 |  発展途上国・貧困 |
人類は経済的な豊かさをひたすら求め、地球の環境を破壊してきました。しかし、山、海、川、空気、水、食糧、そして、地球上に暮らすすべての生物により、維持されている生態系のサイクルを壊しては、人類が生き続けていくことも、経済発展もありません。
地球温暖化によりツバルやモルジブなど国や地域で水没の危機が進行する一方、ゲリラ豪雨、台風などかつてない規模で発生し、深刻な被害を各地にもたらしています。1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで採択された森林原則声明、気候変動枠組み条約、生物多様性条約を採択した環境宣言から20余年。その間、1997年日本は温室効果ガス削減の数値目標を定めた京都議定書を採択したものの、2013年以降は離脱。先進国、発展途上国の対立は続いてきましたが、2014年10月、温室効果ガス削減の数値目標の合意を目指す方向で国際社会は動き始めました。
一方、福島の原発事故は未だに収束の見通しも立ちません。被災地では多くの人が故郷を失うとともに、元の生活に戻る見通しもつかない状態が続いています。こうした中で使用済み核燃料の廃棄場所の見通しがないにもかかわらず、原発が再稼働されようとしています。
被災地の再生、持続可能な社会の実現に向け、するべきことはたくさんあります。脱原発、大量消費など生活スタイルの転換、自然環境の保全、また、省エネや再生可能エネルギーの推進、スマートシティー、スローフードや地産地消など、地域経済の活性化にもつなげようという取り組みも始まっています。
環境ナビは、地球環境問題の「今」を取り上げます。