世界自然遺産、知床をウォッチング! 知床五湖、エゾシカ、先住民族エコツアーが人気 クジラ・イルカはこちら |
2005年、世界自然遺産に登録された「北海道・知床」。国内では屋久島、白神山地に次ぐ3番目の自然遺産の認定を受けた。知床五湖をはじめ、ヒグマ、シマフクロウ、オジロワシ、オオワシ、トドといった貴重な野生動物が生息する豊かな自然を有し、年間230万人もの観光客が訪れる。知床は、知床五湖、フレペの滝、カムイワッカの滝などがある北側の「ウトロ」、そして、クジラウォッチングなどが楽しめる南側の「羅臼(らうす)」と、大きく分けふたつの地区からなる。 知床ではウォーキングや観光船と陸・海両方のエコツアーが楽しめる。インタープリター(ガイド)が同伴するガイドウォークをはじめ、アイヌ文化に触れる体験、ウニ漁やスケトウダラ加工を体験する学び系のツアー、流氷ウォッチングなど、四季を通して様々なエコツアーが体験できる。 特定非営利活動法人・知床ナチュラリスト協会は、数多くのエコツアーを主催する。これから夏の季節、本格的なシーズンを迎えるのはウォーキングだ。 また、断崖絶壁の中腹から地下水が海に注ぎ込むフレペの滝まで歩くのが「フレペの滝ガイドウォーク」。明るい林を抜けると草原が広がり、標高1500㍍の知床連山の山並み、断崖絶壁が一望できる。エゾジカとの遭遇率は90%以上なので、エゾジカを観たい人にお勧めだ。 「羅臼湖ネイチャーツアー」は、羅臼岳や羅臼湖を見ながら歩くトレッキングコース。片道3㌔と負担も少なく手軽に参加できるツアーだ。標高700㍍だが、気候条件は本州の2000㍍級とほぼ同じで、高山植物や野鳥が観察できる。 また、文化体験として人気を集めているのが「先住民族エコツアー」。アイヌの伝統的な航海カヌーの制作体験をはじめ、アイヌのガイドと歩く「先住民族と歩く知床の自然」「聖地巡礼」などもユニークなツアーだ。カムイ(神)とともに生きてきた先住民族のスピリットに触れてみてはいかがだろうか。
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木に残るヒグマの爪痕 (知床ナチュラリスト協会提供) アイヌのガイドの案内で森を歩く (知床ナチュラリスト協会提供) エゾシカの目撃率は高い
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